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バイオガス発電にエール!
北海道の経済を支える産業の一つとして畜産業があげられる。
家畜の糞尿や有機廃棄物を利用してエネルギーとするバイオマスの研究が長年行われてきた。そしてついにバイオマス発電所が立ち上がった。
再生エネルギーの創出、CO2の削減や水質汚染防止につながるほか、酪農家の経済安定にもつながるものだ。
北海道野付郡別海町にある「別海バイオガス発電所」は、家畜の糞尿を発酵することでできるメタンガスを燃やして発電するバイオガス発電所。別海町と三井造船㈱が主体となり進めてきた事業の一環だ。別海町は日本一酪農が盛んな自治体として知られ、人口約16,000人に対して牛の頭数はその7倍の11万頭以上。そんな数の牛から出る糞尿の量はとてつもない。その糞尿を、発電規模1,800kWのバイオガス発電所の燃料として利用。メタンガスを発酵させた際にできる消化液は肥料に、残りかすは再生敷料として有効利用されている。
当社は、そのバイオガス発電所の動力制御盤の設計、補機設備のシステム設計を担った。
「当時バイオガスプラント設備は存在しましたが、バイオガス発電所は日本で初めての発電所になります。当然経験した事のない設備で見たことない機器も多く、資料の数も膨大で設計に取り掛かるまでに相当な時間と労力を費やしました。九州と北海道という長距離を何度も往復し、ある時は1ヶ月ほど滞在し、担当者の方や関係者の方と打ち合わせを行ったことを今でも鮮明に覚えています。苦労したから記憶に残るのかも知れません。辛いと思った分手ごたえとやりがいが残っているのかもしれません。何より、地域経済に貢献できたという嬉しさがあります。
特に苦労したのは発電機や充電設備との連携です。なかなかうまくいかず、全く読めないドイツ語の説明書をいろんな方と協力し、少しずつ解読しながら立ち上げました。」
と話すのは、担当した電気設計士の矢永真太郎。設計部の課長である。
この設備では機械の状態監視を行うためにタッチパネルやSCADAを導入し、様々な計器の見える化を行っている。当社の得意分野のひとつである。